「もう一つ」の秋山澪お誕生日会レポ〜福山ピカデリー劇場の秋山澪お誕生日会に参加してみた〜

 1月15日といえば「けいおん!」の人気キャラクター秋山澪の誕生日。
 舞台である桜ヶ丘高校のモデルとなった豊郷小学校では、毎年この日に誕生日イベントが行われています。




(昨年の様子)


当然、今年も豊郷では誕生日会があり、昨年に増して盛大に開かれていたようです。

 しかし、2011年は豊郷だけではなく、広島県福山市のとある映画館でも、秋山澪のお誕生日イベントがあったのです。



 その場所の名は、「福山ピカデリー劇場」


 ここは福山の駅前にある映画館で、往時の頃は多くの人で賑わっていました。
 しかし、ここもご多分にもれず、郊外のシネコンやら娯楽の多様化で客足は減るばかり。


 そのためか知りませんが、2年ほど前からアニメ映画の上映に極めて力をいれるようになってきました。
 最近では、中四国での上映がここだけ、というアニメ映画も珍しくありません。




 上が1/15時点でのポスター、アニメばかりです。
 これだけを見て、地方の2スクリーンしか無い劇場の上映ラインナップだと信じてくれる人がどれだけいることか…


 かくいう筆者も、昨年ココで「涼宮ハルヒの消失」を見たのですが、まさか子供の頃にドラえもんズを見たのと同じスクリーンで涼宮ハルヒを見ることになろうとは
 数年前では考えられないことです。



 さてさて、そんなピカデリーもそれだけにあきたらず、さらに次の一手を打ってきました
 それが、広島で2店舗目となる「京アニショップ ピカ☆ニメ」の開業です。


 映画館の中にアニメの専門ショップをつくろうというイッちゃってるナイスな企画。
 で、そのオープンを記念するとともに、秋山澪の誕生日を皆で祝おう!ってことでこのイベントが企画されたわけです。


 前置きが長くなりましたが、これでこんな田舎の映画館でこんな催しをやる理由は理解して頂けたかと思います。


 豊郷へは諸事情(主にコミケでの大散財)でいけないですし、地元でイベントがあるならコレを応援する意味でも行ってみようじゃないか!と、いうことで行くことにしました。



 さて、イベント当日の1/15。
 最近駅前にオープンした、やけにコジャレたラーメン屋で飯を食ってから、12時半頃に会場へ。
 近づいてみると、京アニ系作品の音楽が外のスピーカーから流されていました。
 なんちゅうか、ココでこんな音楽聴く事になろうとはいよいよ思いもしなかった。



 さて、件のショップは、券売所とファミマの間にある扉を入って右手奥のところにあります。


 中はこんな感じ。元々待ち合いスペースだったのと、奥がイベント用のコスプレ着替え室となっていたためか、予想以上に狭い。



 
 レジ等を置くスペースが無い為か、ほしい商品があればこの紙に番号を書き、入口前にある売店で精算、商品受け取りをするシステムのようです。
 ボークスとかにあるレンタルボックスを彷彿とさせますが、まあそこはご愛嬌。



 POPもやたら気合が入っています。
 Cマーク付きなので、手書きかどうかは筆者には判断しかねるところ。



 個人的に好きなのはこれ。


 また、コレ以外にも売店の前では一番くじの販売も行っていました。
 見ている間にも、買う人がちらほら。

 ちなみに、すぐそこのファミマでもハガレンハリーポッター一番くじをしていたので、半径5m内で4つの一番くじが売られていたことになります。
 田舎ではなかなか無い光景ですね。


 さて、肝心の人入りですが、12時半時点ではこれぐらい。


 一時ぐらいの写真も撮影したはずですが、見当たりません…
 さしあたって、30名弱ぐらいは並んでいたでしょうか。


 そして、1時開場。
 先着50名限定でクラッカーの配布が行われました。




 
 このクラッカーを後で鳴らすんだろうなぁ、という至極当然のことや、昨年の豊郷での誕生日会で、紙テープが盛大に食べ物の上に落ちまくったことなどを思い出しつつ、入場。




 開場直後はこんな感じ。
 当然ですが、映画館をそのまんまライブステージとして使います。
 奥行きが無いためドラムは置けませんが、それ以外は全部そろっていました。


 さて、入口前にはこのようなポスターが。
 ココに皆で書き込みをしてもらい、あとで澪(の中の人)にお送りするんだそうです。


 横では、舞台となっている豊郷小学校の写真が飾られていました。


 その他にも、劇場に行くまでの階段に、けいおん!の抱き枕がこんなふうに吊るされていました。
 こうしてみると普通の布ポスターですね。
 きっちり絵柄順に並んでいます。



 そこからしばし開演を待ちます。

 開場10分前でだいたいコレぐらい。
 箱が大きめなので少なめに見えてしまいますが、人数としては50人そこそこぐらい来ていました。
 大体昨年の豊郷小の誕生日会と同じぐらいなので、福山のイベントとしては結構な数です。



 さて、いよいよ開演です。

 まずは、大阪を中心に活動している「LOCO☆STARS」によるライブ。
 (背景は主催者の要望により公開できません、理由はお察し下さい


 最初に「Don’t say Lazy」から入っていったのですが…
 その最中にいきなりスポットが落ちるトラブルが発生!


 しばらく試行錯誤したようですが埒があかないようだったので、やむなく会場の明かりを全部付けてそのままライブ続行!

 2曲目のオリジナル曲に入る頃に復旧しましたが、何が起こったのかは定かではありません。スポットの電球が切れたのかも・・・

 さて、そんなトラブルに見まわれながらもライブは進みます。


 「この歌難しいからフリガナを振って歌詞覚えたり、ヒトカラ行って練習したりしたんだよね〜」とか「他の3人は大阪なんだけど、るい(ボーカルの人)だけ広島出身なんですよ〜」等のマイクパフォーマンス。そこから「ハッピー☆ターン」「ありがとxxx」「Twinkle Star☆彡」と、 3曲続けてオリジナル曲を披露。


 そして、(記憶が定かでないですが)「ぴゅあぴゅあはーと」を熱唱した後、ふわふわ時間へ続きます。

 ちなみに間の曲をいまいち覚えていないのは、手を叩くのに必死で曲をあんまり聞いてなかったせいです。本末転倒もいいところ。



 その時の自分はこんな感じでしたが、会場はといいますと。


 前の二人がやたらと盛り上がっていました。
 この人達のおかげで場の雰囲気が盛り上がったように思います。


 そのすぐ後ろの方はこんな感じ。
 明らかに自腹で買ったと思しきサイリウムまで出ています。
 

 ただ、立って声援を送っているのは前の方でも半々ぐらいで、後ろの方は殆全員座っていました。

 これだけ聞くと都会のほうでこの手合いのイベントに行ってる人は「なんだ、あまり盛り上がってないな」と思うかもしれません。
 たしかに、都会で箱ギッシリに人を詰めてイベントをやった時と比べると色々違うのですが、理由はあるのです。


 まず、こういうイベントの時に何をしたらいいかわからない、というのがあります。

 なにせ、福山市民の多くはこういうイベントはあまり参加した経験がないものですから、アーティストからのネタふりや、その場のノリでどうしたら良いか、というのがわからないのです。
 ですから、その場で黙って聞くか、周りに合わせて手拍子するぐらいしか出来なくなる。


 そのため、経験者(主に前の方)とそうでない人(主に後ろの方)で反応が大きく違ってしまったのではないか、と思います。


 その他の理由としては、福山市民は岡山県民と同様、こういうイベントでもノリが悪い面もあるからではないか…と個人的に訝ってみたりするわけですが…その辺は言ったらきりがないので置いときましょう。

 (注、福山は岡山と地理的に大変近いため影響を受けやすく、そのため広島市民に比べクールで理論的ながら、総じてノリがあまりよくないという岡山県民に近い市民性があると言われている)



 その後、アンコールでもう一回「ふわふわ時間」を熱唱し、ライブは終了。



 次の催しに移る前に、ケーキがお披露目されました。


 これがまた気合の入ったケーキで、大体40cm×25cmぐらいはあろうかという大作です。
 作った人曰く「豊郷のケーキには負けたくなかった」とのことで。


 ↑昨年のケーキに比べれば、大きさ的には今回のイベントのケーキのほうが明らかに大きいです。



 さて、次のクイズ大会は2択問題。
 Aだと思う方に手を挙げて、不正解なら着席という回答方式で、最後まで残った人には賞品あり、という物。



 問題は、「部室で飼っている亀の名前は?」という簡単なものから「唯のかばんのキーホルダーは学年が進むことに変化がありますが、どんな変化でしょう?」「3年時の勧誘でムギが着ていたきぐるみは?」というようなカルト問題まで多種多様。


 しかし、そんな一部のカルト問題以外は皆きっちり答えていったり、メンバーの一人が「Aはマルである!」とかおもいっきり正解を口走ったりする場面もあったためか、なかなか人が減りません。
 10人ほどを残した段階で、予め作成していた問題が尽きる、という事態に。


 そこで、Loco☆Starや司会の人全員が即興で問題を作って回答してもらうという形式になりました。
 しかし、出題者がこれは難しめかな?と言って出した問題でもきっちり答えてゆくあたりここまで残るだけあってさすがだなぁ、と素直に感じます。


 そんな感じでようやく3人に絞られたところで、今度はイントロクイズに移行します。
 このタイミングで賞品が発表。賞品は「1月下旬発売予定のメタルポスター2枚」と「クリアファイル」がそれぞれ3名でした。
 さすがに発売前の賞品はないので、勝った人は賞品の引換券を発売日以後に持ってきたら引換えてもらえる、とのこと。


 魅力的ではありますが、もし遠方から来た人があたった場合、どうすればいいんでしょうかね?これ(;´∀`)


 その後はイントロクイズ中に多少の音響トラブルがありながらもつつがなく終了。
 最後のクリアファイルは敗者復活方式で全員参加となり、見事澪のコスプレをした人がゲットしていました。



 これで、当日のイベントは終了。

 その後、アンケートを書くということで皆が壁という壁に集まってアンケートを書いていました。


 その他にも、先程の澪のポスターに色々な人が書き込んだ結果・・・


 最終的に、こんな感じになっていました。


 ショップの前では先ほどライブをしたLoco☆Starsのメンバーが即売会をしておりました。
サインだけではなく、一緒に写真撮影に応じたり、楽しく談笑していたりとなかなか気さくな様子。
 「お高い存在」ではなく「身近にいる感じ」が昨今のアイドルの流行りと言いますが、ここでもそういう様子が見て取れます。


 先程はすいていた京アニショップも、学校帰りの学生と観客とが相まってぎゅう詰め状態。


 また、階段の踊り場では先ほどのケーキがお披露目されていました。
 皆に振舞われるのかと思ったら、展示用とのこと。



 (昨年の豊郷のケーキ入刀時の写真)
 豊郷ではケーキに刃を入れるたびに悲鳴や罵詈雑言が飛び交うのが一種の風物詩となっていたのでそれを期待していたのですが、今回は人数が人数だけに仕方ないところでしょうか。


 その後は有志で集合し、カラオケ屋でおもいっきり歌ってから帰りました。
 DAMだったので、次回以降はJOYだと大変ありがたいなぁ、と思いつつ。



 さて、今回の感想。
 全体的には手作り感あふれるイベントで、スタッフの人たちの成功させよう!という意気込みが伝わってきました。
 ただ、いかんせん初めてだった為か、進行や運用で所々グダグダだったところがあるなあ、と感じたのは否めないところです。よくも悪くも文化祭的だったというか、そんな感じですね。

 とはいえ、この辺は経験が重要な要素になってきますので、今後イベントの場数を踏んでいけば改善されてくると思います。
 映画館ということでスクリーンや音響設備をきっちり備えている分、アニメとの相性もいいと思いますし、その強みを活かして色々なことをやっていただきたいなぁ、と思います。

 なにはともあれ、今後の展開に期待!というイベントでした。