鷲宮神社に初詣へ行ってきました2011

 「初めての年末年始の東京でいろんなコトやってみようシリーズ」の第二弾、「鷲宮神社に初詣に行ってみる」です。



 筆者は、2008年頃からかれこれ3年ばかり聖地巡礼に関する私的な研究をライフワークの一つとしています。
 当然、そのなかで鷲宮神社を何度か訪れたこともあり、個人的には大変馴染み深い土地の一つです。


 しかしながら、正月は地元にいるべきという田舎の因習と地理的な遠さのせいで、これまで鷲宮神社の初詣に行ったことがありません。

 毎年、参拝に行った人のレポートを見て一人歯噛みするのが正月三が日の常でした。


 ですが、今年になって、ようやく実際に現地を訪れる機会を得て、初詣を敢行したわけです。


AM8:30 都内某所


 さて、初詣をする運びにはなったわけですが、年末年始どのような感じで電車が運行するのか、お上りさんである筆者には想像がつきません。


 始発まで待たされたのではかないませんし、かといって駐車場も少ないというのではレンタカーを借りて行ったとしても停める場所に困るのは火を見るより明らか。
「イベントに車=悪」というのが染み付いているせいもあります。


 ならばということで間をとって、コミケにも行った友人のバイクに乗せてもらって、駐車場のデッドスペースに駐車してから参拝しよう、ということに相成りました。



で、9時頃に宿泊先のある都内を出発。



 しかしながらバイクの上は非常にサブい!

 自動車のように風を防いでくれるものがあるわけもなく、自転車のように運動して体があたたまるわけもありません。

 寒風をモロに受けても温める手法はなく、体はどんどん冷えてゆきます。

 ましてこの日は8時の時点で、気温はおよそ2度。この冬一番の冷え込みです。

 その寒さたるや、途中コンビニに寄って降りたとたん、膝が固まって動かずにつんのめって転げたほど。

 「寒さで体が固まる」という表現の的確さをこの時感じたわけです。


 そんなこんなで寒さに耐えつつ国道4号線を2時間ばかり北上し、目的地の鷲宮に向かいます。


AM10:30 商工会前


 さて、鷲宮に到着した後は車の駐車できないデッドスペースにバイクを止め、神社へと向かいます。
 が、その前にちょっと寄り道して商工会へ。


 商工会はこんなふうに物販所になっていました。


 中では新発売のキムチソースの他にもツンダレソースやら痛茶、昨春上映された鷲宮物語のDVDなどが販売されておりました。

 ここで新旧のツンダレソースとDVDを購入予定でしたが、新作のソースについてはお世話になっている商店で買うこととして、普通のツンダレソースとDVD、それと痛茶を購入。
 それをかばんに詰めた後は、一路神社に向かいます。



 まだまだ年明けには早いですが、それでもちらほら神社に向かう人々の姿が。
 その道中にあったのが、かの有名ならき☆すたみこしです。


 これをみながら丁度09年の土師祭の時に担いだことをふと思い出しました。
 あれからもう一年ちょっと、月日に流れは速いものです。


 今さらながらですが、この姉妹も流行には敏感なようです。


 ちなみにですが、お目当てのお店は既に閉店済みでした、当然か。


AM11:00 神社周辺


 さて、駐車場から歩いて5分ほどで神社に到着。普段の姿は見慣れたものですが、年始ということでまた装いが違います。


 2011と大書きされたステージには人が居ないにもかかわらず、その前には既に100人程度の人が今や遅しと誰かを待ち構えているようでした。




さて、参拝列に並ぶ前に物販を一回り。




 正面の方では例の絵馬ストラップの春日部版である羽子板ストラップや、かがみご推薦の焼き芋屋、痛茶のグッズセット販売所などなど…


 他にもTシャツ購入者限定のはずれなしくじや、携帯サイトのキャンペーンブースなどもありました。


 そのなかでもやはり多かったのが、角川の直営ブース。
 他の販売店とは隔離され、行列が形成されやすいようになっています。

 これだけだと結構長いように見えますが、それでもコミケに比べるとかわいいものです。


AM12:00 参拝待ちの列

 さて、ひとしきり物販を確認したあとに列に並びます。
 そろそろ年明けというタイミングで並んだせいか、最初は丁度焼き芋屋前の折り返し地点にあった最後尾が徐々に入り口方面に伸びてゆき、年をまたいだ頃には歩行者専用エリアを抜けて近隣道路にまで列が伸びていました。


後の話ですが、1時半頃に帰ろうと行列の横を歩いていたときに「こりゃ120分ぐらい待つな」という警官の声がチラリと聞こえてきたりも



 そんなふうに伸び行く列を眺めながら列に並んでいると、丁度鳥居の辺りでカウントダウンが始まりました。
 カウントダウンが始まると、多くの人がそれにつられ、最後の方にはその場にいた人全員がカウントダウンに参加。そして、「ゼロ!」といった瞬間、ステージはライトアップされ、多くの人が新年を迎えたことで盛り上がり、一部の人は跳んでいました。

 新年を迎えた興奮のあまりなのでしょうか、それとも「新年になったとき地面に足が付いていなかった」というネタをやるためでしょうか。
 真意は本人たちにしかわかりません。



 何だかんだの並びながらの年またぎ。
 もう暫く、出店が横にズラズラ出ている中を並んで待ちます。

AM0:30 絵馬奉納所


 そのまま列が進んでいくと絵馬掛け所が見えてきます。
 少しだけ列を離れ、写真撮影。




 年初に奉納する絵馬だけあって、どれもこれも気合の入った力作ぞろいです。
 自分が巡礼を始めた頃と比べて、絵の水準は格段に向上しています。
 
その中にあって、このような絵馬があるとおかしくもあり、微笑ましくもあり。



 

AM1:00 本殿前

 列に並び始めてからかれこれ1時間半、ようやく拝殿の前までやってきました。
 夜の神社、こと年が開けてすぐの神社というのは、やはり普段の神社とは雰囲気や佇まいが違う感じがします。


 しかしながら、参拝の方法はもう少しどうにかならんかなあ、と思います。
 普段の参拝の延長線上のように、一列に並んで何人かづつで参拝していたのではいかにも時間がかかりすぎます。工夫をしているとはいえ、寒空の下で2時間も3時間も待ち続けるのは辛いもの。

 明治神宮のように臨時の大きな賽銭箱を用意して多くの人が参拝できるように…とまではいかずとも、せめて二組か三組同時に参拝できるよう工夫していただければ、長いこと待たずに済むので大変ありがたいです。
 こういう時こそ、百戦錬磨のコミケスタッフの列整理術に倣えばいいと思うのですが、どうでしょう。


 そんな事を考えているうちに自分の番になったので、脱帽して深々とお参り。


 その向かい側では、伝統芸能である神楽も行われていました。


AMN1:10 参拝終わって

 さて、拝殿のすぐ近くにはおみくじを引くブースが設けられおりました。
 とうぜん、年初の運だめしとばかりに100円入れ、くじを引きます。


 結果は小吉。
 「派手なことせず地道にやれ」と言われる辺り、ややもすれば前へ前へとしゃしゃり出る癖のある筆者としては、身につまされる言葉です。


 拝殿から入口に向かう道すがらに、幻想郷からの参拝客も居ました。



 さて、後は特に見ることもないのでそのまま帰宅です。
 角川のグッズを買おうかと悩んだりもしましたが、いかんせんコミケで使い切ったのと参拝前の行列で並ぶことに多少の嫌気が指していたので今回はパスしました。


 先程のステージを見ていると、なにやらやっておりましたがそれもスルーし、駐車場方面へと向かいます。


 帰る途中の商工会の近く辺りでミクシイの書き込みを確認してみると、平野綾鷲宮に来ているとのこと。
 んなばかな、と思った瞬間神社方面から大きな歓声が聞こえました。
 どうやら本当だったようで。


 とはいえ、元々そんなに声優に興味がないのと、自分も友人も寒さのあまり引き返す気にもなれないのとで、そのまま駐車場に向かう道すがらにある商工会へ。


 商工会事務所の中を見てみると、商工会の方がテレビを見入っていました。
 後で知りましたが、全国であの神社の様子が生中継されていたようで。


 「こなたが私にくれたもの〜♪」のあとの中継中断のあと、商工会の松本さんに挨拶をして、名刺をお渡ししてから家路につきました。


 再び寒風吹きすさぶ中、2時間掛けてホテルに戻ります。
 その間、「バイクの上で寒さのあまり眠くなる」など、聖地巡礼とはまた違った方向で貴重な体験をしました。
 この時考えていることといえば風呂とベットの二つだけ。
 もちろん、帰ってすぐに風呂に入って寝ました。


 とまあ、こんな感じです。
 色々ありましたが、思っていたとおり大変楽しいものでした。


 もし次回行く機会があれば、始発まで粘ること前提で行きたいと思います。